<   2010年 09月 ( 7 )   > この月の画像一覧

光文社の古典新訳文庫がついに『失われた時を求めて』を出版し始めたようですね。この出版社はがんばるなあ。同時に出始めた『悪霊』は読んでみようかと思っています。光文社が『戦争と平和』を出してくれたら読むつもりで待っています。でもそういえばここ一月くらい小説を読んでいないなあ。

ところで最近ロシアの辺境でチェスオリンピックが行われています。あと数日で終わるみたいだけど。世界150以上の国と地域からやってきた選手たちが戦っているようです。こういうのをライブ中継で見始めると収拾が付かなくなるから僕は結果しか追っていませんが、盛り上がっている人たちの間では盛り上がっているようです。一方、現在日本の金沢では世界コンピュータチェス選手権が行われているんですが、こちらはあまり盛り上がっていないようですね。chessbase newsでもほとんど無視されてるし。もう少し盛り上がっても良さそうなものだけど。日本での開催にこぎつけた中心人物は、北陸先端技術大の教授で将棋のプロ棋士の方だというのを知って驚きました。北陸には将棋のプロの教授がいるのか。

最近僕のパソコンが遅すぎて困ります。研究で使っているパソコンは別にあるからいいんだけど、家で個人的に使っているパソコンは電源ボタンを押してからブラウザが動き始めるまで10分以上かかります。パソコンを立ち上げてブラウザのアイコンをダブルクリックしてから近くのスーパーに買い物に出かけ、帰ってきてもまだブラウザが立ち上がっていなかったということがありました。何度か。これはひどい。今のパソコンは渡米前に買ったものだから、もうそろそろ寿命かなあと思って新しいパソコンを買うタイミングを最近うかがっています。次はせっかくだからMacにしようかなあと思っているんだけれど、ウェブ上の某MacRumors Buyer's GuideによるとMacBook Proは"そろそろ新製品が出るかもしれないからすぐに必要でなければ待て"と書いてあるのでとりあえず待ってみることにしています。しかし、最近大学周辺でのMacの普及は急激なものがあります。今日、大学のラウンジでコンピュータを使っている人たちをながめたら大体半数がMacでした。

ところでつい先日(こちら時間では昨日)誕生日を迎えて27歳になりました。
[PR]
どういう話の流れか竹取物語をベトナム人の友人に説明したときの会話の概略の日本語訳。竹取物語の不思議さを再確認しました。
僕「とても美しい女の人が居て、その人が求婚してくる3人の(注:後で調べたら5人でした)男性に無理難題を与え、それを解決した人と結婚する、と言ったの」
べ「それで、どうなるの?」
僕「えーと、忘れた」
べ「え!」
僕「あ、でもラストは覚えてる」
べ「どうなるの?」
僕「その女の人は、月に行くんだ」
べ「え!」
[PR]
中国人の友人に、「日本はいつになったら船長を解放するんだ」と言われて何のことを言われてるのかわかりませんでした。家に帰って調べたら、尖閣周辺でつかまっていたことを知りました。尖閣で競り合いがあったことは知っていたけれど、逮捕していたのは知らなかった。ちゃんとニュースを読まなければいけないなあと反省しました。それにしても中国では大きなニュースになっているようです。
[PR]
高木貞治の解析概論の新版が出たようですね。LaTeXになったとか。新版でも関数ではなく函数のままなようなので、これからも数学を学ぶ学生に数学の重みを伝えていってくれることでしょう。
この本はそういえば著作権が切れたらしいけれど、これから何らかの影響は出るんだろうか。

最近、渡辺明『生成文法』を読んでいます。真ん中ぐらいまで読みました。入門書とは言え、言語学の専門書なのですらすら読むことはできないのでいつ読み終わるのかは未定です。でも生成文法の入門としてはとても良い本だと思う。
なぜこんな本を読んでいるのかというと、なんだか興味を持ってしまったという以上にちょっとうまい説明が思いつかないんだけれど、まあ知らない分野の勉強は息抜きにちょうど良いのです。
以下、素人としてこの本をここまで読んだ感想というか独り言です。このブログのいつもの話題とずいぶんずれるし、対象読者がちょっと思い浮かばないので、一応この先は隠しておきます。

More
[PR]
フランスで、公共の場所でブルカやニカブを着ることを禁止した法律が成立しそうだっていうニュースを見たんだけれど、この法律がどういう理由で成立することになったのかが全くわからない。
[PR]
こちらは学期の初めで、大学の書籍部には教科書販売所が設置されています。
僕は教科書販売所に行って分野を問わず教科書を見て回るのがとても好きなので今学期ももう4・5回足を運んでいるんですが、いつも思うのはアメリカの教科書は値段がとても高いということです。
もともと教科書用に作られていない本(英文学科某クラス指定のシェイクスピアの作品集とか)はまあ普通の値段なんですが、教科書用に作られている本は100ドル超えは普通で、200ドルを超えるものもざらにあります。物理の身近なところで例を挙げると、Ashcroft&Merminの固体物理の本は教科書として使えるように書かれていますが、amazon.comでも180ドルです。特別に製本が良いわけでもカラーが多用されているわけでもないのにこの値段は高すぎると思う。あと、アメリカの学部で標準的に使われているGriffithsの電磁気の本は127ドルです。(ちなみに砂川さんの理論電磁気学は4410円です。)こういった学部生用の教科書は他の専門書に比べて需要が高いはずで、値段も下げられるはずなのに、この高価格が維持されています。実際には値段は逆転していて、大学院生以上しか買わないような本の方が同程度の分量なら若干安い価格で売られています。たとえば、Altland&SimonsのCondensed Matter Field Theoryは84ドル。Ashcroft&Merminよりも分厚いくらいだけれど値段は半分以下です。Ashcroft&Merminの方がずっと需要はあるはずだけど。これはなぜだろうとたまに考えていたんですが、これらの本は需要が高いからこそ値段を高く設定しても学生は買わざるを得ないからこの価格が維持されているんじゃないかと最近思うようになりました。だとしたら教科書ビジネスはアメリカではなかなかぼろい商売をしているようです。学生から搾り取れるだけ搾り取ってやろうということか。アメリカの教科書ほど分厚い本を出さないということもあるかもしれないけれど、その点では日本の出版業界は良心的な値段設定だと思いました。
[PR]
高校での最初の物理の教師はほとんど何も教えてくれない人でした。理論的な説明は学生が自習してくることが前提で、授業中は問題を解くことが中心でした。(そんな彼の授業方針は僕にとっては非常に良かったと思う。)
彼が言ったことで未だに覚えているのは、ある学生が黒板上で力学の問題を解いていて
2as = v_f^2 - v_i^2
という公式を使ったときに、「そんな公式は使うな」と怒ったことでした。
ちなみにaは加速度、sは変位、v_fとv_iはそれぞれ最終速度と初速度です。大学受験で物理を選択した人には見覚えのある公式だと思います。
この公式を使うなと怒った理由は、この公式は運動量保存則やエネルギー保存則のような物理的に本質的な意味を持った公式ではなく、単にニュートンの力の法則から導かれる一つの結果に過ぎないからで、公式を物理的な意味を考えずに無闇に使っていると馬鹿になるというものでした。
確かに、運動量保存なんかと比べると2asの公式は意味合いのレベルが違うし、言っていることはわからないでもないんだけれど、まあ便利な公式であることは間違いないんだからそうめくじらを立てることもないのになんて思いました。
でも最近ようやくそういう注意をする意味がわかってきました。
TAで学生の演習を見ていて思うのは、多くの学生が問題を解く際にすることは公式集からあてはまりそうな公式を探してきてそれを使うだけで、必ずしも公式の意味をわかって使っているわけではありません。特に僕の受け持っているクラスでは裏表の紙一枚分の"公式集"が与えられてるので、学生は単に公式集から使えそうな公式をひっぱってくるだけで良いのです。学生に説明しているときに「これは・・・ということだから」なんて言っていると「じゃあこの公式を使えばいいの?」なんて言われると、どう答えたらいいのか困ってしまいます。「どの公式を使えばいいのか」なんて質問がそもそも的外れなんだけどなあ。本質的には非常に単純なのに公式を使おうとするからかえって理解しづらくなることがよくあります。
僕の高校の時の教師はこういうことを言いたかったんだろうかななんて思うようになりました。
[PR]