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S&M

Leggettの過酷な超伝導の授業は、秋学期を前半と後半に分けて別々に履修できるんですが、その前半部が終了しました。前半はBCS超伝導、後半は非BCS超伝導です。前半部を完遂した学生は僕を含めて6人。後半部、僕は履修しません。おそらく2人くらいは取るんじゃないかと思うけど。その2人はLeggettの学生なので、「取らないわけにはいかない」と言っていました。ちなみに後半は宿題は無くて、プロジェクトをすることになります。(それは要するにLeggettと一緒に研究して論文を書くってことなのだろうか?)僕も授業には出続けるつもりですが、プロジェクトまでは手が回りません。

某I君にそそのかされて読み始めた森博嗣のS&Mシリーズ、三作目「笑わない数学者」を読み終わりました。これで崎山くんに追いつきましたね。
この本に含まれたメッセージはジョルダンの曲線定理を勉強しなさいということなのでしょうか。

ということで、三作読んでみてだんだん傾向と対策がつかめてきました。
ネタバレにはならないと思うけど、思いついたことを下に隠しておきます。

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ICMTでトポロジカル秩序のワークショップをやっていたのでちょっと聞いてみる。
Kitaevが「量子ホール効果は任意の偶数次元で起きるんですが、普通は物理学者は2次元にしか興味がありません」と言っていたのが衝撃的でした。
彼のトークに含まれていたメッセージはどうやら、物性物理学者もそろそろK理論を勉強してください、ということのようでした。
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なんか急にアパートのお湯が出なくなってしまった。冷水シャワーはきついなあ。
大家さんに連絡はしたけれど、いつ直るのか。

『理性の限界』、読み終わったけれど、一番印象に残ったのはチューリングマシンの限界を示した人間理性はチューリングマシンではないという部分。これはどういうことだろう。
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完全な民主主義は不可能だというアローの不可能性定理の証明を読みました。
アローの原論文は20ページと長いけれど、わずか2ページの簡単な証明が
http://ideas.repec.org/p/cwl/cwldpp/1123r3.html
にあります。この定理には感動しました。すごい。というか、なんで今までこんな強力な定理の存在を知らなかったんだろう。ちなみにアローは最年少でのノーベル経済学賞受賞者です。

今、高橋昌一郎『理性の限界』という本を読んでいてその中にアローの定理が出てきて知りました。この本、やけに面白いですよ。グリムによる神の非存在定理とかも出てきます。グリムはゲーデルの不完全性定理を使うんですが、詳細は本を読んでみてください。
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みなさん、こんにちは。
こちらはだんだんと寒くなってまいりました。
今日の最低気温は3℃。
ところで「℃。」って面白いね。そうでもないか。

ちょっとしたきっかけがあって、最近毎週水曜日はコンピュータサイエンスのポスドクさんを中心とした日本人6~7人とお昼を食べることにしています。先学期まではこっちで生活していても日本語を話すことは日本に電話をするとき以外はほとんどなかったけれど、たまにこうして生活の中で日本語を使ってみるのもなかなか心地よいものだと気づきました。
あと、会話の内容も日本っぽい話題で、それもなぜか新鮮です。
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某I君にそそのかされて読み始めた森博嗣のS&Mシリーズ、二作目「冷たい密室と博士たち」を読み終わりました。
こちらは一作目とは一転(?)本格ミステリで素晴らしいですね。科学の研究は「面白ければ、(税金の)無駄遣いではない」という主張は(「面白い」の主語によっては)ちょっと同意できないけど。

脱線。小説とは全く関係ないけれど、科学研究と税金の関係は僕の中でまだ折り合いのついていない問題の一つ。基礎科学研究に対しては、科学者の知的好奇心を尊重し、社会の役に立つかどうかとは関係なく資金を提供するべきだ、という一見尤もな議論に対しては微妙に違和感を感じてしまいます。数学者に給料を支払うレベルのことならまあいいんだけれど、数千億円をかけて加速器を作るという話になると、「面白いから」という理由はナイーブに過ぎる気がします。P. W. Andersonが昔、アメリカの加速器建設に関して、そんな莫大な費用をかけなくても面白い物理はいくらでもできるといって反対したという話を思い出します。
まあでもイージス艦一隻約1200億円を買うくらいなら加速器作った方が良いとは思うんだけど。
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弦理論の友人が物性の人向けにAdS/CFTの小講義をしてくれました。
21世紀の物性物理はAdS/CFTで間違いない!って気がしてきました。てゆーかもうAdS/CFT以外には未来はないぞ!
ぼくはやるつもりはないので、誰かお願いします。

まあそんなことはどうでもいいや。
アメリカ人2人以上とどこかに出かけるといつも政治の話になって最近は食傷気味です。もう大統領どっちでもいいんじゃないの?って気がしてきました。

ところで昨日"Religulous"という映画を観てきました。
無宗教のコメディアンが神様を信じてる人たちに疑問をぶつけて回るドキュメンタリー映画。「なんで神様は悪魔を殺さないの?」みたいな。ぼくは無宗教サイドなので大いに笑える映画だったのだけれど、宗教サイドの人はどう思うんだろう。タイトルはreligionとridiculousをくっつけてあるんですね。
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土星の台風は六角形 探査機カッシーニが撮影
これはすごいですね。まさに自発的対称性の破れ。Rayleigh-Bénard対流なんだろうけど、ここまではっきり見せてくれるとわくわくしてきます。みそ汁の対流と土星の台風が同じ物理で表現される途方も無いユニバーサリティ。
ぼくは普段は古典物理によるパターン形成って全く興味がないんだけど、こういう写真を見るとなんだか深遠なことのように思えてくるなあ。
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自分はもしかして探してもなかなかいないほどの馬鹿なんじゃないかと思うことがあったので反省。
しばらく静かにしています。
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物理学賞に続いて化学賞も日本人が受賞とはすごいですね。
下村さん、ただならぬ雰囲気を持っていて憧れます。
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