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あーしくじった
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Qual二日目は、一日目よりも随分難しい問題が出ました。
あー、ラグランジアン間違えてたよ。道理で答えが出ないはずだ。

初日と同様、古典力学・電磁気学・量子力学・統計力学。

古典力学は、剛体が回転する問題。
あー、ラグランジアン間違えてたよ。ひどい。

電磁気学は、電荷が二つあって一方が他方に対して動いているときの電場の様子を計算したりいろいろ。最初問題を見たときは電磁場のローレンツ変換をしなきゃいけないのかと思ってドキッとしましたが、ガリレイ変換でいいようでした。でもほんとにガリレイ変換でいいのかなあ。

量子力学は、x>0では調和振動子なんだけどx=0に無限大のポテンシャルがある系。二日目の中では一番普通の問題。

統計力学は、過去問に出てたのと同じ問題が出ました。Qualではこういうことがたまにあるんですよ。一度解いていた問題でしたが、あまりよく分かってなかった問題だったのであせりました。

まあ、こんなものでしょう。
思ったよりできなかったなあ。。

結果は金曜日にわかるそうです。
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今日は以前ここでも触れたQualifying Exam (通称Qual)の初日でした。
明日もあります。

新一年生はこのQualはFree Shotと呼ばれ、受けて落ちても何らペナルティはないけれども合格点に達すれば確かに合格というお試し受験になっています。
ちなみに二年生以上は落ちるとペナルティがあるのかというとあって、一度落ちた後その次の回のテストでも落ちた場合は退学になります。(Free Shotを受けて落ちた場合はFree Shotも含めて3度まで受けられることになりますが、Free Shotの次のテストを受ける必要はなくて最長一年半待てます。テストは一年に二回あります。)

で、今日は新一年生にとってはFree Shotとなる試験の初日だったわけです。
ちなみにFree Shotを受けない新入生もたくさんいます。対策をせずに受験だけするのはあまりよくないという考え方のようです。

あー疲れた。

試験時間は3時間。
試験は4問からなります。
古典力学・電磁気学・量子力学・統計力学です。

古典力学は、相対論の問題でした。普通の問題だけど計算が大変。
電磁気学は、回転するリング(電気抵抗あり)に磁場を通して電磁誘導を計算したりいろいろ。一番楽でしたが、リングの回転の減衰時間を計算する問題はちょっとひらめかなければいけないのかもしれません。
量子力学は、磁場の中のスピンの問題。磁場の方向の周りにスピンが回転するってことを計算させるのが目標。計算が非常に大変。
統計力学は、スピン1のスピン系。エネルギーを計算させたり磁化を計算させたり帯磁率を計算させたりエントロピーを計算させたり。いろんな量の低温・高温極限を計算させたり。普通の問題。

さあ、明日も頑張るぞ。
明日も4問。もちろん問題は違いますが、組み合わせは上に書いた4種類です。
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土曜日の午前中は掃除・洗濯・食料の買出しをする時間になりそうです。

まだ日本からの船便が着いてないんですよね。
早くCDが欲しい。日本を出る前にパソコンにCD8枚分くらいの音楽を入れておいたけど、クラシックとジャズを入れておかなかったのは失敗でした。No music No lifeを実感しています。

ところで、今聞いてる曲(ロック)のタイトルが「Hello Operator」でした。もちろん「作用素、こんにちは」という意味でしょう。

バイオリンができる中国人の友人に弦楽合奏しようと言われてるんだけど、バイオリンを持ってこなかったのも失敗でした。その友人はチェロが出来る人も見つけたらしく、あとはビオラが出来る人がいれば弦楽四重奏ができるなあ。

昨日、ネットを通じて買った本棚が届きました。
確かに写真どおりでしたが、横に板がないのがちょっとあぶなっかしい。本が落ちそうだ。
自分で組み立てなきゃいけないんだけど、付属の六角レンチスパナが付属のナットとサイズが合わなくて、なんのためにあるのか意味不明でした。まさに無駄部品。六角レンチスパナなしでナットを締めるのが大変でした。

あとは机だ。

Baymの量子力学IIの宿題を見てみたら彼の書いた教科書の練習問題を解かなきゃいけないらしくて、これは教科書を買わなきゃいけないなあと思って本屋に行くともう売り切れていたので注文しました。ヤマもオチもイミもなくてすみません。
そういえばBaymが授業のときに
「よくdoes your lecture follow your textbook?って聞かれるけど、それは違う!my textbook follows my lecture!」
って言ってました。
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今日は、Fradkinの量子力学IとPhillipsの凝縮系物理IIとLeggettの統計物理学とBaymの量子力学IIを聞きました。実際に履修してるのはLeggettのとBaymのだけです。

まずFradkinの量子力学Iですが、今日は解析力学の復習みたいなことをやっていました。
Fradkinがアルゼンチン人だということが判明しました。アクセントが聞き取りづらい。
なんか、快活なおじさんという感じでした。

次に、Phillipsのcondensed matterの授業ですが、これはたまたま部屋の前を通りかかったらやっていたので聞いてみました。Phillips教授は強相関系の理論の人です。ちなみに黒人です。
授業では、まずは量子多体系の本質なるものについて話していました。粒子を一つ付け加えたときに占有できる状態の数がどう変化するかが量子多体系の本質だそうで、Haldaneの方法と言うのだそうです。それを使えば、フェルミ統計もボース統計も分数統計も統一的にわかるのだそうです。
彼は本を書いていて、それが教科書です。
Advanced Solid State Physics
授業の内容はだいたいこれに載っているそうなので、上の話が気になった人は見てみてください。

次に、Leggettの統計物理ですが、授業開始のベルが鳴るまでは一言も言葉を発さず、ベルが鳴ると同時に話し始めたのが印象的でした。かなり早口で話していました。でもたぶん彼にとっては標準的な速さなのでしょう。早口で深遠なことを言っていました。かなりブリティッシュアクセントです。
でも、今日は基礎的な点についてだけ。講義は平衡系の統計力学をやった後、非平衡系の統計力学の説明をするそうです。講義はレジュメが配られるのでフォローはし易いです。たまに深遠なことを言ってくれます。

最後にBaymですが、なんというか、すごい迫力でした。眼光が鋭い。バキに出てきてもおかしくない迫力です。具体的にはバキと同じ作者の書いている「餓狼伝」という漫画に出てくる「泣き虫サクラ」というキャラクターを思い出しました。ちなみに泣き虫サクラというのは盲目のファイターです。
「この中で大学院の新入生は手を上げて」
と言った後、
「この中で大学院の新入生ではない人は手を上げて」
と言って、
「今、手をあげなかったやつらはなんなんだ!」
と言っていました。別に怒っていたわけではなくて冗談混じりにです。
授業は、時間に依存しない摂動論くらいまでの大学院レベルの量子力学の勉強を終えていることを仮定して、それ以降の部分を説明するという内容です。
今日は、摂動論を使ってファンデルワールス力を導いてました。分子間距離の6乗に反比例するというやつです。

とりあえず、大学院に入って授業を合計5つくらい聞いてみましたが、今のところはアメリカの(少なくとも僕の所属する)大学院の授業の丁寧さは日本とあまり変わらないように感じました。というか、先生の板書は日本の授業の方がずっと丁寧だと感じました。こちらの先生はあまり黒板に書いたことをそのままノートに写すことは期待していないようで、黒板の使い方はいまいちです。というかひどい。慣れなきゃなあ。ノートを取るのが大変だ。
ただ、日本とアメリカの大きな違いは宿題の量でしょうか。Baymも言っていましたが、ピアノを聴いてるだけじゃうまくならないのと同じように、量子力学も授業を聞いてるだけじゃだめで、自分でいろいろ計算してみなきゃだめだ、とのこと。だから宿題を出すのだそうです。

最近驚いたのは、中国ではほとんどの高校で微積分をやらないのだそうです。あと、中国も韓国もアメリカも量子力学の講義は大学では2学期程度が標準的なようです。どこも大学院レベルの量子力学の講義というのも存在するようです。日本には大学院で通常は量子力学の講義はなくて、学部の間に3~4学期分授業を受ける、と言ったら驚いていました。電磁気も3~4学期分授業を受けるし、統計物理や固体物理も2年くらいやるよーと言ったら驚かれました。
日本の大学教育はなかなかすごいな、と思いました。
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今日は、授業初日でした。(TAは、来週から始まる。)

今日の授業は物理数学。Goldbart先生のクラスです。
物理数学なので、少しフィールズ賞にも触れていました。おそらくWernerの仕事はGoldbart先生のやっている分野に近いのでしょう。少し詳しく話していました。貢献者は三人いて、残り二人は40歳を過ぎていた、とのこと。あと、少しだけPerelmanのリッチ・フローの話もしていました。統計力学と関係があるよ、ということですが、よくわかりません。
OkounkovとTaoには言及がありませんでした。
Itoにも言及はありませんでした。
肝心の物理数学ですが、どうやら毎週宿題が出るとのこと。なんてアメリカなんだ。

午後は、オフィスで同室のアメリカ人のジョンと話していると、韓国からの留学生の人も入ってきて話に加わりました。そこで少し話していると、今度は中国からの留学生の人も入ってきました。そこでまた少し話をしていると、中国からの留学生の人がもう一人増えました。そこでまた少し話をしていると、今度はロシアからの留学生の人も加わりました。要するに日本人とアメリカ人と韓国人と中国人とロシア人が話をしていました。話題は、政治から物理までさまざまです。
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一クラスを一人で受け持つとは、なんて甘いことを言っていたんだろう。
三クラスを一人で受け持つことになりました。

正確には、一クラスの三セクションと呼ばれています。
まず、僕がTAをするクラスは総勢600人くらいが取っている巨大なクラスで、先生はその600人に対して授業をするわけです。東大の教養の松原統計みたいなものかな。
で、その600人くらいが演習の授業(ディスカッションの授業と呼ばれる)では29セクションくらいに分かれることになります。だから、一セクション辺りの人数は20~30人です。それぞれのセクションのディスカッションの時間は同じだったり別だったりします。これを三つ受け持つことになるんです。
まあ、三つともやることは同じだから一セクションだけ受け持つ場合に比べて負担が三倍になるということはないです。


ところで今日プリンタを買ってきました。
ヒューレット・パッカードのC4180です。
もう、今まで印刷が出来なかった憂さ晴らしにいろいろ印刷してます。
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なんか忙しくなってきて更新ままならず。
やばい!!

やらなきゃいけないこと
1. 明日、TAのオリエンテーションの一環でマイクロティーチングってのがあって、8分くらい何かを教える(相手は同じTA)必要があるみたい。準備中です。
2. 机と本棚買わなきゃ。。
3. ソーシャルセキュリティーナンバーの申請
4. 運転免許証の取得
5. 車が欲しい。誰か買って。
6. 今月末にあるQualifying Examの試験勉強。中心力ポテンシャル中でのシュレディンガー方程式の解き方、忘れてたなあ。。特に角度成分。。
7. そろそろ食料がなくなってきたぞ。買いに行かなきゃ。
8. てゆーか、TAって一クラスを一人で受け持つのか。言われてみればそれはそうだろうけど、でもなかなか心の準備が。。非物理の理科系の人向けの古典力学・熱力学のクラスだ!(生命科学とか農学とか薬学の人向けのクラス。)
9. もはややらなきゃいけないことリストじゃないけど、今日、自分用の小切手と小切手帳が届いた。ちゃんと小切手の一枚一枚に名前とか住所とか印刷してあるんだ。
10. ねむい。

みなさん、ではまた。

P.S.
↓の日付とタイトルの日付が違うのは、時差です。タイトルのが僕にとっては正しい日付です。
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今日は、大学院全体でのTAへのオリエンテーションがありました。
ざっと見たところ100近い(うそ、せいぜい60~70でした)学科があるようでしたが、それぞれの学科からTAになる人が講堂に集まってオリエンテーションを受けるのです。(講堂で全体に対する説明があったあと、それぞれの分野に分かれて別の部屋に集まり、具体的な説明を受けます。)
全部で、確かおよそ650人とか言っていたような気がします。
今ちょっと時間がないので詳しいことは後で書きます。

オリエンテーションは、今日、明日、明後日の三日間続きます。
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今日は良いことがありました。
アメリカに来て三日目に受けた英会話の試験(SPEAK Test)に合格したとの知らせが来ました。
日本でそれに代わる試験(TSE: Test of Spoken English)を二度受けていて二度とも落ちていたので、これはうれしい!
これで、おそらくこちらにいる間の収入も保証されたし、試験の採点ではなくてもうちょっと面白そうな仕事ももらえそうです。
一安心、というか、かなり安心。
とにかく収入が保証されるのがうれしい。大学のウェブサイトにこの試験に落ちた場合の収入に関する説明が一切なくて、なかなか心配していたのです。

今日の朝からの活動は以下の通りです。

まず、北のショッピングモールの乱立している場所にある電化製品屋に、固定電話を買いに行く。
でも、勇み足で、9:20頃に行ったら10:00開店でした。
仕方がないので、近くでもっと早くから開店しているホームセンターみたいな場所で時間をつぶすことに。
ホームセンターでいろいろ見たり、そこでミニドライバーセットを買ったりして、10:00少し前に出ました。
途中で一度家具屋に寄りました。そこも10:00開店で、店の前でおばさんと店員(というか清掃夫さん)がもめていました。おばさんいわく、10:00開店なんだから早く開けろ、と、で、清掃夫はまだ掃除が終わってないし、開店の指示も受けていない、とのこと。
清掃夫さんが、おばさんに
「今、何時なの?」
と聞くと、おばさんが
「時計持ってないからわかんないわよ」
と答え、清掃夫さんも
「俺も時計持ってないよ」
とのこと。で、おばさんがそのやり取りを黙って聞いていた僕に
「あんた、今何時かわからない?」
と聞いてきたので、僕は時計を見て
「10時1分前ですよ」
と言ったら、おばさんが
「10時1分前だってさ」
と言って、清掃夫さんたちが、
「じゃあ、まだ開けられないけどとりあえず中に入ってよ」
とのことで、最初の扉と次の扉の間の空間に入れてくれました。日差しをよけられて涼しい場所です。
で、その後一分位してから中から(悪い意味でなく)偉そうな店員さんがやってきて店内に入れてくれました。

その家具屋は、僕の求めるものが置いていなかったので、早々に立ち去ることにしました。
ちなみに、僕が求めるものとは、机と本棚です。

その後、電化製品屋へ。
固定電話を買いました。General Electric社のものとPanasonicのものとで迷いましたが、結局Panasonicを買いました。

帰宅後、電話の設置を速やかに行いたいところでしたが、電話線の差込口と電源の差込口(すなわちコンセント)が離れていたので設置できず。
仕方がないので近くのお店へ延長電話線と延長コードを買ってきました。

その後、物理学科の事務からメールで呼び出し。
なんか、鍵をくれる、とのこと。
行ってみたら、物理学科の建物内の居室の鍵などの重要なアイテムをもらえました。
これで居室ができた、と喜び勇んで行ってみると、中は机が意味不明な方角に三つ置いてある小さな部屋でした。
誰と部屋を共同で使うのかがわからないので、とりあえず置手紙
「この部屋を僕と一緒に使う人へ」
で始まって、簡単な自己紹介の後、
「部屋の整理整頓をしたいので、連絡ください」
と書いてメールアドレスを載せておきました。
連絡来るのかなあ。

せっかくなので、その部屋でちょっと勉強。
今月末に、Qualifying Examという、学部上級から大学院初級くらいの一般的な物理の能力を問う試験があるのです。一定期間内にこれに受からないと退学です。
今月末に試験があるというのにまだ一問も過去問を解いてないので、少し解いてみました。最近の東大の院試くらいの難しさかなあ。でも、まだ最難関と言われる統計力学の問題は解いていません。過去問を少し解いた人たちの話を聞くと、どうやら統計力学だけやけに難しいのだそうです。さあ、これから頑張らなきゃいかん。
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