日本滞在中 -- 高山にて
日本は快適だなあ。食事はおいしいし、テレビは面白いし、大学に行けばなんだか難しい物理の話が聞けるし、言うことありません。こんなに快適なところにいると自分がダメになってしまうような気がするので、来週またイリノイに行くのは正しいことなのでしょう。
ところで、家族で北陸の方に少し旅行に行っていたんだけど、飛騨の高山というのはひどい場所ですね、と思った経験があったので少しつづっておきます。高山の古い町並みの通りにある牛カツ屋(名前はなんていうんだろう、「牛カツ」なのかな)にお昼に入ったんだけど、そこで食事をしていたら、ヨーロッパ系の外国人の二人連れが入ってきたんですよ。で、外国人さんたちは日本語がわからなかったんだけどそこで食事をしようと店員さんと頑張って交渉をしていたんだけど、店員さん達は来たのが日本語のわからない外国人だとわかると明らかに嫌な顔をしてほとんど相手にせず「忙しいんだよ」とか言って無視してしまいました。その外国人さんたちはしばらく入り口のところに立って待っていたんだけど、後で来た日本人が先に席に通されたりして明らかに差別されていました。さすがに見かねて通訳を始めたんだけど、店員さんたちからはこの外国人たちに食事をして欲しくないというすさまじい雰囲気が感じられてきました。「日本語わかるのかよ」とか「席が空いてない」(ガラガラなのに)とか言われたけど、しばらく粘ったらようやく席に通してくれました。
いやあ、あのカツ屋はひどかったなあ。日本での外国人差別ってあまり感じたことはなかったけど、厳然と存在しているんだと驚かされました。それも、名も知れない片田舎の定食屋とかだったらまあわかるけど、日本が誇る観光地であって外国人もたくさん訪れる高山の中心の通りにある店でこんなことがあるというのはショックでした。
もう高山には二度と行かないでしょう。
記念にそこのお店の写真をさらしておきます。