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住民登録などなど

週末は、少し雨が降りました。先々週の週末は雪が降ったので、晴れた先週に引越ができてよかった。

引越したので、ついに住民登録です。ポスドクはそんなに長期間滞在するわけではないし、イタリア人でもないなら住民登録しない人も多いのだけれど、僕は妻の滞在許可証の取得の関係もあって住民登録する必要があります。まあ、トレント市に住民登録していると電気・ガスが安くなるのでメリットも多いのですが。イタリアで住民登録するには、"Ufficio dello Stato Civile"という役所に行って申請する必要があります。引越す数日前に申請しておいたのですが、そのときに「日中、何時頃なら家にいますか?」と聞かれました。どうやら、警察官が家にやってきて本当にそこに住んでいるのか確かめた上で住民登録が完了するようです。なかなか厳しいですね。ということで、朝の9時頃には仕事に出かけるけど、それまでなら家にいる、と言っておいたところ、おととい実際に朝8:45頃に家に警官が一人やってきて、僕が家にいることを確認し、家を見て何か書類にいろいろ書いて去っていきました。これで無事住民登録が住んだのだと思います。

ちなみに、イタリアには警察がおおざっぱに分けて3種類あるそうです。一つは軍隊の管轄のカラビニエリ。これは憲兵や軍警察などと訳されることもあるそうです。もう一つは、内務省管轄の国家警察。もう一つは、各自治体が管轄する地方警察。(と思ってWikipediaを見たら、実際は国家管轄が5種類、地方管轄が2種類の計7種類あるそうだ。これはすごい!)歴史的経緯でたくさん警察が生まれてしまったそうで、特にカラビニエリと国家警察は仕事の重複や縄張り争いもあってあまり連携がうまく行っていないようで、最近では重複する仕事をどちらかにまとめたりして効率化を図っているそうです。警察に電話したければ、112番にかけるとカラビニエリに、113番にかけると国家警察につながるようです。いざというときはどちらにかければいいんだろう。警察によって権限もまちまちで、例えば地方警察の警察官が凶悪犯罪を目撃してもその場では逮捕できないこともあって、とりあえず国家警察かカラビニエリに伺いを立てなければいけないとか。イタリアの官僚機構の複雑さには目を見張る物があります。ちなみに、僕の住民登録を確認しにきた警察官は地方警察のようで、物腰の柔らかい人の良さそうな人でした。

しばらく引越すこともないと思うので、週末は買い物に行きました。掃除機やアイロンやミキサーなど、今まで買いたかったけれど引越もあるからと思って買っていなかった物たちを買ってきました。本棚も必要なのだけれど、近くのホームセンターに行ってもぱっとした物が見つからなかったので、IKEAの通販を利用することにしました。早く届くといいなあ。
by t_oz | 2013-02-03 20:38