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宇宙飛行士

突然ですが宇宙飛行士について。
昔からよく、宇宙飛行士は英雄である、という表現を見たり聞いたりしたけど、なぜそういう風に考える人がいるのかまったく理解できずに今まで育ってきました。最近もロシア人と話していて、ロシアでは(当時はソビエトか)小さいころに宇宙飛行士は人類(あるいは国家)の発展に直接寄与する英雄であり、みなそういった英雄を目指して大人にならなければならない、と学校やなんやで聞かされてきたという話を聞きました。今も、どこかのニュースサイトを読んでいたら中国では宇宙飛行士が国家的英雄だと考えられている、みたいに書いてあるのを見つけました。
この考えが、どうもわからない。別にひねくれているつもりは全くなくて、なぜ宇宙飛行士が英雄なのかが純粋にわからない。
多くの人がロケットを作って、宇宙飛行士はそれに乗って宇宙に行っただけではないのか。もちろんいろいろ訓練はあるんだろうけど、訓練を受けるだけなら健康な人なら誰にでもできるんじゃないのか。与えられたものに乗るという点で、たとえばバスの運転手と宇宙飛行士で「英雄度」の違いが存在するとは全く思えない。(ここで勘違いしてほしくないのは、バスの運転手がつまらない職業だと言っているのでは全くありません。宇宙飛行士がなぜそこまで英雄視されるのかがわからないと言いたいんです。一般にバスの運転手が英雄視されているという話は聞いたことがない。あと、宇宙飛行士がつまらない職業だと言いたいわけでも全くありません。面白そうだし、万一機会があったらやってみたい。)
もしかして、宇宙飛行士は事故の危険性が高いから英雄視されるのかもしれないと思って調べてみたんだけど、今まで飛行中の事故で死亡した宇宙飛行士は19人いるようですね。これは今までに宇宙飛行をした人の数の約500人と比べると確かに他の職業よりも死亡率が高そうですね。多くの人が宇宙飛行士を英雄視するのはこの高い死亡率が原因なんだろうか。なんだかそうではない気がする。
どなたか説得力のある理由をご存知ならぜひ教えてください。世間で当たり前に受け入れられている考えが全く(表面的にも)理解できないのは少し面白くない。
by t_oz | 2009-08-12 11:07